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活動報告 プログラム 6



「京滋のアクティブ・エイジング」(講義担当 安藤和雄 CSEAS 他)



 プログラム6「海外との比較による参加型調査学習で学ぶ「京滋のアクティブ・エイジング」での課題は、アクティブ・エイジングのモデルとして過疎・高齢化社会のあり方を学ぶことにあります。高齢化は我が国のみならず、アジアの多くの国々でも深刻化しつつある問題です。本プログラムを実施する京滋の農村では、高齢者グループの活発な活動が様々な形で地域を支える重要な柱となっています。本プログラムでは「アクティブ・エイジング」をキーワードに、高齢者の方々の地域での生き方を含めその活動を学習することにより、海外との比較の視点の中で今後の農村のあり方とその可能性を学んで行きます。具体的には以下の計画に沿って活動を行います(平成29年度)。
 参加型野外集中実習講義では、特に自主的な参加と海外からの招へい学生・研究者との調査のとりまとめ・反省などの協働を英語で行うことで、京滋の農村部の実態理解を国際的な視野で学ぶことが出来るとともに、国際共生人材の育成が可能となります(本年度はブータンからの学生2名を予定)。また、野外講義終了時には、評価を兼ねたワークショップを可能な限り地元の集落で行います。さらにブータンとの比較を通して京滋の過疎・離農問題を学びながら国際的な視野を京都で育成するために、京都大学とブータン交流60周年記念シンポジウム(英語)に受講生が出席し、そこで発表されるブータンの現状と、ブータンと京都大学または京都とのかかわりを学びます。本シンポジウムにはブータンと日本の王室関係者も出席されるため、参加学生は国際的品位などの人格力をつける絶好の機会となります。講師を海外から招へい(本年度はブータン王立大学教員を予定)し、宮津市の世屋地区、上宮津地区、日ヶ谷を中心とする農村集落を野外講義予定地としています。



平成29年度の成果

 当初の実施予定期間が10月であったため、京大の学部生が校内で講義がある期間に集中講義として泊まり込みで宮津市や南丹市に出かけることは困難でした。そのため募集に対して学部学生は全く集まりませんでした。したがって、学部学生の英語でのコミュニケーションのトレーニングには、当初の予定通りに京大とブータン交流60周年記念シンポジウムに出席(10名余の学部学生が参加)してもらいました。ブータン王立大学シェラブッチェ校の講師2名については、2018年2月4日~14日に招へいし、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科の留学生と日本人大学院生10名余とともにインターンシップでのフィールドスタディと企画を共催して、本プログラムの当初課題を達成しました。京都大学の学生達にとってはブータンの過疎・離農の問題を相対化できる視点が生まれ、活発な意見交換がなされました。



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